近年、高カカオのチョコレートをはじめ、カカオの健康効果が注目されています!
「2017S/Sトレンド予測 スーパーフードランキング」として日本スーパーフード協会でもカカオニブが取り上げられています。
特に「カカオポリフェノール」には嬉しい健康効果がいっぱいです!
ストレス予防
カカオに含まれるカカオポリフェノールにはストレスホルモンの分泌を抑える作用があるという研究結果が出ています。
2014年9月の研究では、ダークチョコレートを食べた人が食べなかった人に比べて、2時間後にストレスの多いタスクを行ったとき、明らかにストレスが少ないことを示しました。
またカカオに含まれるテオブロミンは、脳内神経伝達物質の別名「幸せホルモン」のセロトニンの脳レベルを向上させます。多くの人が経験するPMS(月経前症候群)時はセロトニン濃度が劇的に低下するため、イライラなどに悩まされます。そのためカカオを摂取することで不快なイライラを落ち着かせることができます。
美容効果
カカオポリフェノールには活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。
そのため活性酸素を除去し、肌の老化を抑える効果があります。
ポリフェノールを豊富に含む食品として、赤ワインが有名ですが、カカオの方が含有量が多く、赤ワイン100gあたり180mg含まれているのに対して、ダークチョコレートは100gあたり840mgです。
また2006年の「the Journal of Nutrition」では、少なくとも326 mgのカカオを摂取した女性は、肌の質感や保水力が改善したと報告しています。
そのためカカオは美容に最適な食べものなのです!
血圧低下
カカオポリフェノールの一種であるカカオフラバノールが血管を弛緩させ血圧を低下させることによって健康的な血液の流れをサポートするという研究結果がでています。
ズトフェン(オランダ)の研究では470人に毎晩、少量のカカオを摂取してもらい、検査を行ったところ、血圧を低下させるという結果が出ています。
動脈硬化の改善、心蔵病の予防
動脈硬化の原因としては、加齢やLDL(悪玉)コレステロールが活性酸素により酸化し、血管を固くしてしまいます。カカオフラバノールは抗酸化作用があり、「悪いコレステロール」を減らし、動脈の硬化を防ぎ、正常な血液の流れに導きます。
またボストンとストックホルムの研究者は、スウェーデンで9年間の大規模な研究を行い、週に1〜2回チョコレートを摂取した女性は、チョコレートを全く食べなかった人よりも心不全のリスクが32%低いことを発見しました。また1か月に3〜4回摂取していた女性は、心不全の確率が26%低下しました。
また他の研究でもカカオフラバノールは血管を弛緩させ血圧を低下させることによって血液の流れを良くするとし、血小板の凝集を阻害し、炎症を減少させることがあり、心疾患のリスクを低下させるという報告をしています。
脳の活性化
カカオポリフェノールは脳の認知機能にも有益とされています。
「BDNF」という脳神経に欠かせないタンパク質があり、カカオポリフェノールが「BDNF」を増やす可能性があるとされています。
ハーバード大学のゲイリー・スモール博士の研究では、中高年の人にココアを一日2杯飲んでもらったところ、記憶を改善し、脳への血流を増加させた研究結果が出ています。
便秘解消
カカオに含まれるカカオプロテインが便秘に効果的として今、注目されています。
カカオプロテインはたんぱく質の一種で消化されにくく(難消化性)、そのまま大腸に届き、便のかさを増やし排出しやすくします。またカカオプロテインは腸内細菌のえさとなり、腸内環境を整えます。
1日どれくらい必要?
1日のカカオポリフェノールの摂取目安量は200~500mgと言われています。
またカカオポリフェノールに含まれるカカオフラバノールの1日の摂取目安は30mgです。
ホワイトチョコレートなどのカカオ成分があまり含まれていない製品にはカカオポリフェノールはほとんど含まれていません。健康効果を期待するには高カカオの製品を選ぶのがおすすめです。
しかし健康に良いと言って、チョコレートの食べ過ぎはおすすめできません!
チョコレートには糖質や脂質も多いためカロリーも高く、カフェインなども含まれるため食べる量には気を付けましょう!