ダイエット先進国アメリカでは「グルテンフリー・ダイエット」に続き、今、「レクチンフリーダイエット」が人気です。
「レクチン」と聞いて聞き慣れない方も多いのではないでしょうか?
最新ダイエットとして、今最もアメリカで支持されているダイエット方法なのですが、
この「レクチンフリーダイエット」がここまで広まった理由は2017年の春に刊行されたスティーブン・ガンドリー博士著の『The Plant Paradox』という書籍がベストセラーとなっていることが大きな理由です。
日本でも『食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法』翻訳:白澤 卓二 が2018年6月に発売され、これからブームになりそうな予感です!
この「レクチンフリーダイエット」とはどういったものなのでしょうか?
そもそも「レクチン」とは・・・?
「レクチン」をご存知の方はいらっしゃるでしょうか?あまり聞いたことのない言葉ですよね!「レクチン」とはたんぱく質の一種です。
「グルテン」も数千種類ある中のレクチンの中の一種です。
たんぱく質>レクチン>グルテンなど多数・・・という関係性です。
この「レクチン」は植物の種子部分に多く含まれ、植物が昆虫や動物から身を守り、子孫を残すために毒となる「レクチン」というたんぱく質を生み出しました。
「レクチン」は腸を傷つけ、様々な病気や肥満の原因となります。
特にレクチンに対して過敏な人は消化機能に損傷を与え、様々な症状が現れます。
●疲労感
●皮膚炎
●湿疹
●便秘、下痢などの腸の異常
●頭痛
●睡眠障害
●リウマチ
●カンジダ症
などです。
「レクチン」に害があるといっても全てのレクチンに害があるわけではなく、「プロラミン」と「アグルチニン」という2種類のレクチンが人体に影響があると言われています。
「グルテン」はこの「プロラミン」に含まれ、植物の種子に多く含まれています。
「アグルチニン」は穀物の種皮に多く含まれ、カビの増殖を抑える働きを持っており、穀物や豆類に多く含まれています。
「レクチン」を多く含む食べ物とは?
●穀類:米、とうもろこし、全粒粉パン、蕎麦など
●ナス科の植物:ナス、トマト、ピーマン、じゃがいも
●豆類:大豆、インゲン豆など豆全般
●ナッツ類:ピーナッツなど
●乳製品:牛乳、バター、ヨーグルトなど(穀物を餌としている乳牛の製品)
●その他、遺伝子組み換えされた食材
良く知られている「グルテンフリー」で効果のあがらない理由は「グルテン」が数多く種類のある「レクチン」の一つに過ぎず、グルテンだけを避けても「レクチン」を排除しなければ効果が現れないのです。
「レクチンフリーダイエット」の方法とは?
「レクチンフリーダイエット」はグルテンフリーダイエットと同じく、「レクチン」を含む食品を食べないようにするダイエットなのですが、含有されている食品は幅広くあり、全てを排除することはできません。
「レクチン」といっても害のあるレクチンと含有量が特に多い食材を避けて摂取していくのが良いでしょう。
また人によってもレクチンからの影響は異なり、影響のある食材の種類も異なります。
特に多いのは前述の通り、穀物、種、豆類、ナス科の植物、遺伝子組み換えされている食材です。
ですが、これらの食材は私たちにとってよく食べる食材ですし、全てを食べないというのは難しいですよね。なので、こんな方法がおすすめです。
まず、レクチンの量が多い食材を避けておき、少しずつ最適な量と影響のある食材を探していきます。
自分にとって害のある食材が特定できれば、その他の食材は気にせず摂ることができます。
人により害のあるレクチンが異なるため、自分自身にとって害のあるレクチンを探すという方法がおすすめです!
「レクチンフリー」にする良い効果は?
「レクチン」は腸に損傷を与え、便秘、消化不良だけでなく、さまざまな病気や肥満の原因となります。
レクチンを減らすことで、腸を整え、消化機能を正常にすることで、体調を整えることができ、結果として痩せやすい体を手に入れることができるのです!
元々、心臓病や皮膚炎の患者さんのために実践されてきた治療法ですが、その患者さんたちの体重が減少したことから「レクチンフリーダイエット」は始まっています。
また『食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法』ではダイエットだけでなく、自己免疫疾患の方にも「レクチンフリー」は効果的としています。
「レクチンフリー」ダイエットの注意点!
「レクチンフリー」ダイエットでの一番の注意点はレクチンを含む食材が多く、それを避けるため、結果として栄養不足に陥ってしまうことです。
栄養不足にならないように良質な動物性たんぱく質や根菜類などを積極的に摂りましょう。
また体質に合わないレクチンを含む食材だけを避けることで、食べられる食材が増えますので、まずは影響のあるレクチン食材を特定しましょう!
「レクチン」の影響を少しでも軽減しよう!
「レクチン」は様々な食材に含まれていて「レクチンフリー」は難しいと思われる方はこんな方法もあります!
それは「レクチン」の影響を最小限にする方法です。
●穀類
穀物は水に一晩浸し、調理前にその水を捨て、よく洗ってから調理すると、レクチンの影響を軽減することができます。
また発芽させてもレクチンを軽減させることができます。
また調理には圧力鍋を使うなど、高温で調理するとレクチンが不活性化します。
●ナス科の植物
ナス科の植物は発酵させたり、圧力高温調理である程度、レクチンの影響を軽減することができます。
ナス科の植物のジャガイモなどはサツマイモなどに置き換えることもできます。
●豆類
豆類は納豆や味噌などの発酵食品を活用しましょう。
水に一晩浸した上、その水を捨てて、高温で調理してもレクチンを減らすことができます。
また豆類は特にレクチンが多く含まれるため、生で食べるのは絶対に避けましょう。下痢や嘔吐の原因になります。特にいんげん豆は注意が必要です。
●乳製品
乳製品を摂る場合は穀物を餌としていない牛からとれたミルクや発酵されたもの(チーズなど)を摂ると良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
「レクチン」を含む食材はたくさんあり、全てを取り除くのは大変ですが、自分に害のあるレクチン食材を見つけ、体調を整え、痩せやすい体質を手に入れましょう!!
是非、「グルテンフリー」に続く、最新ダイエット「レクチンフリー」ダイエットに挑戦してみて下さい!
written by A.M. from GM WORLD