アメリカでは2012年頃から「グルテンフリー」によるダイエットが盛んに行われており、最近、日本でも健康や美容に敏感な人たちの間ではとても一般的なダイエットとなっています。今では「グルテンフリー」の表示のある食品もたくさん出ており、とても身近になっています。
「グルテン」とは?
グルテン」とは小麦・大麦・ライ麦などに含まれるたんぱく質です。
グルテンは粘り気や弾力性を出すのに必須です。
パンをふっくらと膨らませたり、うどんのコシにも必要不可欠なものです。
「グルテンフリー」とは?
もともと「グルテン」が弊害となり苦しんでいる「セリアック病」や「グルテン過敏症」の人たちの為の食事法です。
「セリアック病」はグルテンを摂取後、小腸の粘膜に損傷を与え、炎症を引き起こし、腹痛、皮膚発疹、頭痛、下痢、体重減少、嘔吐などの症状が現れます。
セリアック病患者は米国に200万人以上と言われています。
「グルテン過敏症」はグルテンに過剰な免疫反応を引き起こす症状です。遺伝的要因が大きくかかわっているとされており、胃腸の不調や頭痛、疲労感などさまざまな症状を引き起こします。
そういった人たちの体の不調の原因となっている「グルテン」を除去する食事法が「グルテンフリー」ダイエットなのです。
「グルテンフリー」が注目され始めたのはなぜ?
世界的テニスプレイヤーであるジョコビッチ選手の著書『ジョコビッチの生まれ変わる食事〜あなたの人生を激変させる14日間プログラム』を発端にミランダ・カーやヴィクトリア・ベッカム、グゥイネス・パルトロー、ズーイー・デシャネルなど、有名海外セレブたちがこぞって実践し始めたことにより注目され始めました。
ジョコビッチ選手は上記にある「セリアック病」を患っており、体の不調に悩まされていたのですが、「グルテンフリー」を実践することにより体や脳が軽くなり、成績もアップしたそうです。
また「セリアック病」などに疾患していない人たちの間でも「グルテンフリー」を実践したところ、「体が軽くなった」「痩せた」などの声が高まり、今や欧米を中心に広まり、アメリカでは「グルテンフリー」食材市場が2019年には23億4,000万ドル、年平均成長率19.4%と高成長が見込まれています。
「グルテンフリー」の効果は?
食べ過ぎ防止
「グルテン」には食欲を増進するグリアジンという物質が含まれており、食べ過ぎを招いてしまいます。「グルテン」を摂取しないことにより食欲を抑え、ダイエットの手助けとなります。
またグルテンにはエクソルフィンという物質が含まれ、中毒性を持っており、脳内で快感を増幅させ、食欲増進する作用を持っています。
そのため小麦を食べれば食べる程、ますますグルテンを欲してしまうのです。
腸内環境を整える
「グルテン」は小腸を刺激し、悪玉菌の増加を誘発します。腸内環境が悪くなると便秘などになり、結果としてニキビや肌荒れになってしまいます。
疲れがとれ、集中力アップ
小麦に多く含まれるアミノペクチンAは血糖値を急激に上昇させ、すぐに急降下させてしまいます。そのため食後、すぐにエネルギーが沸いてきますが、血糖値の急降下が起こるため、疲れやだるさにつながります。
「グルテンフリー」にすることで急激な血糖値の急上昇・急降下を防ぐことにより、疲れを感じさせにくく、集中力を持続させることができます。
血糖値が上がりにくくし、脂肪を蓄えない
小麦は特に食品の中でもGI値(グリセミック・インデックス)が高く、急激な血糖値の上昇をもたらし、血糖値を下げるためインシュリンの分泌が増えます。
インシュリンには脂肪蓄える作用があるため、結果として太りやすくなってしまいます。
「グルテンフリー」の食べ物は?
「グルテンフリー」ダイエットを行う上で避けるべき食品は小麦、大麦、ライ麦などです。
グルテンを含む食材
・パン
・うどん
・パスタ
・ケーキ・クッキーなどの洋菓子
・唐揚げ(衣)
・カレー・シチューのルー
・ビール
・醤油
・そば
そばも十割そば以外は小麦も使用されており注意が必要です。
また醤油もたまり醤油など以外はグルテンが含まれています。
これを見るととても無理のあるダイエットと思われがちですが、現在は代替品も多く、上手く工夫すればストレスを溜めることなく実践できるのがこの「グルテンフリー」ダイエットです。
「グルテンフリー」の食品
・米・玄米・雑穀
・十割そば
・春雨
・米粉
・大豆粉
・トウモロコシ
・オーツ
・アーモンドプードル
・じゃがいも
・キヌア
・アマランス
・ナッツ類
・チョコレート
・チーズ
・野菜、肉、果物・・・
とたくさんあります。こうして見ると日本人にはなじみのある食材ばかりで、伝統的な日本食は「グルテンフリー」であることが分かります。また現在は米粉などで作られたパンやお菓子なども充実しており、「グルテンフリー」ダイエットはとてもストレスフリーで続けやすいダイエットと言えます。
政府も動き始めた「グルテンフリー」市場!
欧米からの「グルテンフリー」の認知度の高まりを受け、政府も2017年、国内グルテンフリー認証制度の構築を目指す方針と発表しています。
これからますます日本における「グルテンフリー」市場は拡大し、注目度もアップしそうです!
現在、欧米向けですが、キッコーマンからグルテンフリーの醤油も販売されており、今年は様々な「グルテンフリー」商品が発売されそうですね!
当店で販売しているグルテンフリー商品の一部はこちら:
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